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お役立ち情報
2026年2月28日
ガーデン収納家具を活用してスッキリした庭空間を作る方法
散らかりがちな庭道具を「隠して魅せる」ための収納家具の選び方と配置術
デッドスペースになりがちな「ウッドデッキ下」や「壁面」の有効活用アイデア
雨や紫外線から大切な道具を守るための素材選びとメンテナンスの基本知識
「せっかくの庭が、ジョウロやホース、子供のおもちゃで散らかって見える……」「物置を置きたいけれど、おしゃれな庭の雰囲気を壊したくない」そんなジレンマを抱えていませんか?庭は家の中でも特に「収納」が難しい場所です。室内のように押し入れがあるわけではなく、雨風にさらされる過酷な環境だからです。
しかし、諦める必要はありません。最近では「ただ物をしまう」だけでなく、ベンチやテーブルとしても使える「ガーデン収納家具」が数多く登場しています。これらを上手に活用することで、生活感を隠しつつ、庭をより快適なリラックス空間へとグレードアップさせることができます。
これから解説するのは、限られたスペースを最大限に活かし、見た目も機能も妥協しないための庭収納の鉄則です。私が実際の現場で実践しているプロの収納テクニックを取り入れて、スッキリと整った理想のガーデンライフを手に入れましょう。
目次
1. ガーデン収納家具の種類と活用方法の基本
「物置」から「収納家具」への意識改革
庭の収納といえば、金属製の大きな物置をイメージする方が多いかもしれません。確かに収納力は抜群ですが、庭の景観という点では、どうしても無骨な存在になりがちです。そこで提案したいのが、収納機能を持ったガーデンファニチャー、つまり「収納家具」を取り入れるという発想です。
例えば、座面の下が収納になっているベンチや、天板が開くテーブル、あるいはデザイン性の高いキャビネットなどです。これらは「隠す場所」であると同時に、「くつろぐ場所」や「飾る場所」としての役割も果たします。庭の中に自然に溶け込み、そこにあることが違和感とならないアイテムを選ぶことが、スッキリとした美しい庭を作る第一歩です。
収納アイテムのタイプ別特徴と適材適所
一口にガーデン収納と言っても、その形状や特徴は様々です。何を収納したいのか、どこに置きたいのかによって、最適なタイプは異なります。まずは代表的な収納家具の種類と、それぞれの得意分野を把握しましょう。
以下の表に、主なガーデン収納家具の種類と特徴をまとめました。
「使う場所のすぐ近く」が収納の鉄則
収納計画を立てる際、最も重要なのは「動線」です。どんなに大容量の収納庫があっても、使う場所から遠ければ、出し入れが面倒になり、結局出しっぱなしになってしまいます。
例えば、洗濯バサミやハンガーは物干し場の近くに、子供の外遊び道具は庭への出入り口付近に、バーベキュー用品はテラスの近くに収納場所を設けます。このように、「使う場所=しまう場所」というルールを徹底することで、片付けのハードルが下がり、常にスッキリとした状態をキープできるようになります。これを「分散収納(ゾーニング)」と呼び、プロが必ず意識するポイントです。
併せて読みたい記事:ガーデン家具でおしゃれな庭空間を演出する方法
2. 庭の道具やクッションを収納できるベンチ型収納の選び方
一石二鳥の賢い選択「ベンチストッカー」
限られた庭のスペースを有効活用するなら、ベンチと収納ボックスが一体化した「ベンチストッカー」が最強のアイテムです。座って休憩できる場所を提供しながら、その足元には大容量の収納スペースが隠されています。
選び方のポイントは、まず「防水性」です。屋外に置く以上、雨水が中に浸入しない構造になっているかは必須チェック項目です。完全防水と謳っているものは少ないですが、蓋の形状がかぶせ蓋(オーバーハング)になっていて水が入りにくいものや、底板が地面から浮いていて湿気が上がりにくいものを選びましょう。
素材で選ぶ:樹脂製 vs 木製 vs 金属製
ベンチストッカーの素材には主に3種類あり、それぞれメリット・デメリットがあります。
- 樹脂製(プラスチック): 最も雨に強く、腐る心配がありません。軽量で移動も楽ですが、強風で飛ばされないよう注意が必要です。紫外線による劣化(色あせ)が起きやすいので、耐候性のある高品質なものを選びましょう。
- 木製: ナチュラルな庭に最も馴染みます。ただし、定期的な塗装メンテナンスをしないと腐食します。杉などのソフトウッドより、チークやアカシアなどのハードウッド製が耐久性が高くおすすめです。
- 金属製(アルミ・スチール): 頑丈で耐久性が高いのが特徴です。アルミ製は錆びにくく軽量、スチール製は重厚感がありますが錆対策が必要です。夏場は座面が熱くなるので、クッションとの併用が必須です。
快適さを左右する「座面の高さ」と「開閉機構」
収納力ばかりに気を取られがちですが、「ベンチとしての座り心地」も重要です。一般的に、大人が座りやすい高さは40cm〜45cm程度です。これより高すぎると足が浮いて落ち着かず、低すぎると立ち上がるのが大変になります。
また、頻繁に開け閉めするなら、蓋に「ガスダンパー」などが付いているタイプが便利です。軽い力で開閉でき、途中で手を離してもバタンと閉まらないため、指を挟む事故を防げます。特にお子様がいるご家庭では、安全性に関わる重要な機能です。
ベンチストッカー選びのチェックリスト
- ●
中に水が入らない「かぶせ蓋」構造になっているか? - ●
座面の高さは40〜45cm程度で、座りやすいか? - ●
安全な開閉のための「ダンパー」や「ストッパー」がついているか?
3. ウッドデッキ下を活用した隠れた収納スペースの作り方
最大のデッドスペースを「宝の山」に変える
ウッドデッキを設置している、あるいはこれから設置する予定の方にぜひ注目していただきたいのが、「床下」のスペースです。通常はただの空間として放置されがちですが、ここを収納として活用できれば、庭の見た目を変えることなく大容量の収納場所を確保できます。
デッキ下収納には、長尺物(はしごやスキー板など)や、季節外れのタイヤ、使わない時のガーデンチェアなどをしまっておくのに最適です。ただし、地面に近い場所なので「湿気対策」と「虫対策」が必須となります。コンクリート土間を打つか、防草シートと砂利をしっかり敷いて、地面からの湿気を遮断することが基本です。
デッキ下収納を実現する3つのアプローチ
デッキ下を収納にする方法は、大きく分けて3つあります。デッキの構造や高さに合わせて最適な方法を選びましょう。
DIYで挑戦!キャスター付き引き出しの作り方
最も手軽にデッキ下を活用できるのが、キャスター付きの収納ボックスをDIYすることです。特別な技術は必要ありません。
- 採寸: デッキ下の高さ(地面から根太の下まで)と幅を測ります。出し入れのスムーズさを考慮して、高さはマイナス5cm程度の余裕を持たせます。
- ボックス作成: コンパネ(合板)やスノコを使って箱を作ります。通気性を良くするために、底板はスノコ状にするのがおすすめです。
- キャスター取付: 箱の底に屋外用の丈夫なキャスターを取り付けます。砂利の上を転がす場合は、車輪が大きめのものを選びましょう。
- 前板の装飾: 引き出した時に見える前面の板(前板)を、ウッドデッキと同じ塗料で塗ったり、取っ手を付けたりして化粧します。これで収納した時にデッキと一体化して見えます。
4. 雨や紫外線に強い屋外収納ボックスの選び方と活用術
「屋外用」としての必須スペック
ホームセンターに行くと、衣装ケースのようなプラスチックボックスがたくさん並んでいますが、これを安易に庭で使うのはおすすめできません。屋内用の製品は紫外線対策がされていないため、直射日光に当たると数ヶ月でパリパリに割れてしまうからです。
屋外収納ボックスを選ぶ際は、必ず「耐候性(UVカット加工)」と「防水設計」が施されたものを選びましょう。また、強風で蓋が開いたり飛ばされたりしないよう、ロック機能が付いているか、南京錠がかけられる穴があるかも重要なチェックポイントです。
素材による耐久性とデザインの違い
屋外用ストッカーボックスも素材によって特性が異なります。設置場所の環境(日当たりや雨のかかり具合)に合わせて選びましょう。
中身を整理整頓する「ボックスinボックス」
大きな収納ボックスは「何でも放り込める」のが魅力ですが、そのまま入れると中はカオス状態になります。使い勝手を良くするためには、ボックスの中をさらに小さなカゴや箱で仕切る「ボックスinボックス」のテクニックが有効です。
例えば、肥料や土の袋はそのまま入れ、細かい園芸ツール(ハサミ、紐、ラベルなど)は100円ショップのプラスチックカゴにまとめてから収納ボックスに入れます。こうすることで、作業をする時はカゴごと取り出して移動でき、効率が格段に上がります。また、ボックスの底にスノコを敷いておくと、通気性が確保され、万が一水が入っても道具が水浸しになるのを防げます。
5. 狭い庭でも使える壁掛け収納ラックの活用アイデア
「床」がダメなら「壁」を使え
都市部の住宅など、庭のスペースが限られている場合、床に収納ボックスを置くと足の踏み場がなくなってしまいます。そんな時に目を向けるべきは「垂直方向の空間(壁面)」です。
建物の外壁、フェンス、ラティスなどを利用して、道具を「吊るす収納」に切り替えましょう。これなら床面積を一切使わずに、驚くほどの収納力を確保できます。しかも、道具が地面に触れないため清潔で、雨上がりでも乾燥しやすく、サビや腐食を防ぐ効果もあります。
ラティスやメッシュパネルの活用
壁面収納を作る最も簡単な方法は、市販の「ラティスフェンス」や金属製の「メッシュパネル」を設置することです。これらにS字フックや専用のバスケットを引っ掛けるだけで、自在にレイアウトできる収納壁が完成します。
スコップや熊手などの柄の長い道具はそのままフックに掛け、手袋や種などの小物はワイヤーバスケットに入れます。ポイントは、よく使う道具ほど取り出しやすい高さ(腰〜目線の位置)に配置することです。また、見栄えを良くするために、道具の色味を統一したり(例えばシルバーと木柄で揃えるなど)、アイアン製のアンティークなフックを使ったりすると、実用的な収納がそのまま「見せるディスプレイ」へと変わります。
有孔ボード(ペグボード)でおしゃれにDIY
最近DIYで人気の「有孔ボード(穴あきボード)」も、屋外収納に活用できます。ただし、屋内用のMDF素材などは水に弱いため、必ず耐水性のある合板を使用するか、屋外用の防腐塗料をしっかり塗ってから使用してください。
有孔ボードの魅力は、専用のフックを使って道具の形に合わせてピッタリと収納できることです。ペンで道具の形を縁取り(シャドーボード)しておけば、使った後にどこに戻せばいいかが一目で分かり、片付けが楽しくなります。ガレージや物置の壁面に取り付けて、本格的なツールステーションを作るのもおすすめです。
6. ガーデン家具と一体化した収納付きテーブルやソファの選び方
「くつろぎ」と「片付け」を同時に叶える賢い選択
庭で過ごす時間をより豊かにするために、ガーデンソファやテーブルを置きたいけれど、場所を取る家具を置くと収納スペースがなくなってしまう……。そんな悩みを解決するのが、座面や天板の下が収納スペースになっている「収納付きガーデンファニチャー」です。
海外のリゾートホテルなどでよく見かけるこのタイプは、見た目は豪華なソファセットですが、クッションを外して座面を持ち上げると、大容量のストッカーが現れます。ここには、普段使わない時のクッション自体や、膝掛け、ガーデン雑誌、ランタンなどをしまっておくことができます。「座る場所」そのものが「収納場所」になるため、新たなスペースを確保する必要がなく、限られたテラスやウッドデッキを最大限に有効活用できるのが最大のメリットです。
素材は「人工ラタン」がベストな理由
収納付きファニチャーを選ぶ際、デザイン性だけでなく耐久性も重視しなければなりません。そこでおすすめなのが「人工ラタン(樹脂製ラタン)」素材の家具です。
本物の籐(ラタン)のような高級感ある編み込みデザインでありながら、素材はポリエチレンなどの樹脂で作られているため、水濡れや紫外線に非常に強いのが特徴です。万が一、内部に水が入ってしまっても、素材自体が腐ることはありませんし、汚れたら水洗いも可能です。また、編み込みの隙間から適度に通気が確保されるため、湿気がこもりにくいという収納家具としての利点も備えています。木製のように塗装の手間がかからず、金属製のように錆びる心配もない、まさに屋外収納家具として理想的な素材と言えます。
テーブル収納の活用アイデア
ソファだけでなく、ガーデンテーブルにも収納機能付きのものがあります。天板が蓋になっていて外せるタイプや、側面が扉になっているタイプなどです。
このテーブル収納には、バーベキューの際の予備の炭や着火剤、あるいは子供のシャボン玉セットや砂場道具など、「庭遊びの細々したもの」を入れておくのに最適です。テーブルの上に散らかりがちな小物をサッとしまえるだけで、急な来客時でも生活感を消すことができます。選ぶ際は、中に雨水が入らないよう、天板の縁に返しがついているか、あるいはインナーボックスが付属しているかを確認すると安心です。
収納付き家具選びのポイント
- ●
雨や紫外線に強い「人工ラタン」素材を選ぶ - ●
収納内部に防水カバー(インナーバッグ)が付いているか確認する - ●
座面や天板の開閉がスムーズで、指を挟まない構造かチェックする
こちらも読まれています:ガーデン家具の素材別メリットとデメリット
7. 掃除道具やバーベキュー用品をすっきり収納するアイデア
「長尺物」は縦型スリムロッカーへ
庭の景観を乱す最大の原因といっても過言ではないのが、竹ぼうき、レーキ、高枝切りバサミといった「柄の長い道具」です。これらを軒下に立てかけておくだけでは、風で倒れたり、見た目も雑然としたりします。
これらの収納には、奥行きが浅く背の高い「縦型スリムロッカー」が最適です。幅が狭いので、勝手口の横や給湯器の隙間など、ちょっとしたデッドスペースに設置できます。内部にはフックを取り付け、道具を「吊るして」収納するのがコツです。吊るすことで穂先が地面に着かず変形を防げますし、取り出しやすさも格段に向上します。
BBQ用品は「コンテナごと」に管理する
バーベキュー用品は、炭、トング、網、着火剤など、細々としたものが多く、しかも油や煤(すす)で汚れやすいのが難点です。これらを直接収納庫に入れると、庫内が真っ黒になってしまいます。
おすすめは、頑丈な蓋付きのプラスチックコンテナ(RVボックスなど)を用意し、その中にすべてまとめて収納する方法です。コンテナごと物置やデッキ下に入れておけば、使うときはコンテナごと持ち出し、使い終わったら汚れたままコンテナに戻すだけで片付けが完了します。炭の臭い漏れも防げますし、万が一コンテナ内が汚れても、それだけ丸洗いすれば良いのでメンテナンスが非常に楽になります。
ホースリールを「隠す」テクニック
意外と存在感があるのが、水撒き用のホースリールです。プラスチック製の青や白のホースリールは便利ですが、おしゃれな庭には浮いてしまいがちです。
最近では、ブラウンやオリーブグリーンなど、庭に馴染むアースカラーのホースリールも販売されていますが、既存のものを使う場合は「カバー」を活用しましょう。木製のボックスを被せたり、レンガを積んで隠したりするだけで、生活感を消すことができます。また、立水栓の近くにベンチストッカーを置き、その中にホースリールごと収納してしまい、使う時だけホースを引き出すようにすれば、紫外線によるホースの劣化も防げて一石二鳥です。
関連記事はこちら:アウトドアダイニングを楽しむためのガーデン家具の選び方
8. DIYで作れるおしゃれなガーデン収納家具の作り方
室外機カバーを兼ねた「多機能収納棚」
庭の中でどうしても邪魔な存在になりがちなエアコンの室外機。これを隠しつつ、収納スペースとして活用するDIYは非常に人気があります。
作り方はシンプルです。室外機を覆うように木枠を作り、前面は通気を確保するためにルーバー(斜めの板)にします。そして、その上に天板を乗せて作業台にするか、さらに棚を追加して収納ラックにします。ここに小さな鉢植えを飾ったり、ジョウロや手袋を置いたりすれば、デッドスペースがおしゃれなディスプレイスペースへと生まれ変わります。ホームセンターでは、組み立てるだけのキットも販売されているので、初心者の方でも挑戦しやすいDIYです。
「リンゴ箱」や「パレット」のリメイク術
コストをかけずに味のある収納を作りたいなら、木製の「リンゴ箱」や物流用の「木製パレット」を活用するのがおすすめです。これらは丈夫な作りでありながら、使い込まれた風合いがジャンクガーデンやナチュラルガーデンにぴったりマッチします。
リンゴ箱は、防腐塗料を塗って積み重ねるだけで、オープンシェルフ(棚)になります。背板に金網を張ったり、キャスターを付けたりしてアレンジするのも楽しいでしょう。パレットは、立てて壁に固定すれば、薄型のツールハンガーになります。隙間にフックを付ければスコップなどを掛けられますし、板の隙間をポケット状に加工すれば、小さなプランターを入れることもできます。
DIY家具を長持ちさせる塗装のコツ
自分で作った木製収納を屋外で使う場合、最も重要なのが「塗装」です。無塗装のままでは、雨風と紫外線ですぐに腐食してしまいます。
塗料は必ず「屋外木部用」を選びましょう。木目を生かす「浸透タイプ(ステイン)」と、膜を作って保護する「造膜タイプ(ペンキ)」がありますが、初心者には塗りムラができにくく、木の呼吸を妨げない浸透タイプ(キシラデコールなど)がおすすめです。組み立てる前に、木材の裏側や切断面も含めて一度塗りを行い、組み立てた後にもう一度塗る「二度塗り」を徹底することで、耐久性は飛躍的に向上します。
9. 実例から学ぶスッキリ片付いた庭空間の作り方と収納アイデア
【実例1】狭小庭を「壁面収納」でアトリエ風に
マンションの1階にある専用庭の事例です。床面積が限られているため、床に物を置くことができませんでした。そこで、隣家との境界フェンスの内側に、高さ180cmのラティスを設置し、壁面全体を収納スペース化しました。
ポイント:
S字フックを使ってジョウロ、スコップ、手ぼうきなどを等間隔に吊るし、見せる収納に。道具の色味を「シルバーと木」で統一することで、ごちゃごちゃ感を排除し、まるでおしゃれな園芸店のような雰囲気を演出しました。足元には薄型のベンチストッカーを置き、土や肥料などの「見せたくないもの」を収納。狭さを感じさせない、機能的で美しい空間が完成しました。
【実例2】勝手口まわりを「バックヤード」として整備
表からは見えない勝手口まわりですが、ゴミ箱や掃除用具が散乱しがちな場所です。この事例では、勝手口の上に大きなテラス屋根を設置し、雨に濡れないバックヤードを作りました。
ポイント:
壁際には、高さのあるスチール製のロッカーを設置し、モップや高圧洗浄機などを収納。その隣には、分別用のゴミ箱を隠せるサイズの木製ストッカーをDIYで作成しました。すべての物に「定位置(住所)」を決めたことで、家族全員が片付けやすくなり、いつ見ても整った状態をキープできるようになりました。「見えない場所こそきれいに」が、家全体の運気を上げるコツかもしれません。
10. 長期間屋外で使える耐久性のある収納家具のメンテナンス方法
素材別・お手入れの基本ルール
屋外の収納家具は、常に過酷な環境にさらされています。どんなに高価で丈夫なものでも、メンテナンスなしでは寿命が縮まってしまいます。素材に合わせた適切なお手入れで、美しさと機能を長持ちさせましょう。
- 木製家具: 半年に一度は汚れを落とし、乾燥させます。1〜2年に一度は、表面を軽くサンドペーパーで研磨し、再塗装(上塗り)を行うのが理想です。「色が褪せてきたな」と思った時が塗り時です。
- 樹脂(プラスチック)製: 紫外線による劣化が大敵です。汚れがついたら中性洗剤で洗い流します。紫外線保護剤(UVプロテクトスプレーなど)を定期的に塗布すると、白化や割れを防ぐことができます。
- 金属製: 錆びが大敵です。傷がついたらすぐに補修ペイントを塗りましょう。可動部(蝶番など)には定期的に潤滑油(クレ5-56など)をスプレーし、スムーズな動きを保ちます。
台風・強風対策を忘れずに
収納家具で最も多い事故が、台風などの強風による「転倒」や「蓋の破損」です。特に軽量な樹脂製のストッカーは風で飛ばされやすいので注意が必要です。
設置の際は、底板にレンガやコンクリートブロックなどの重しを入れて重心を低くするか、アンカーボルトやワイヤーを使って地面や建物に固定する「転倒防止措置」を必ず行いましょう。また、台風が接近している時は、蓋が開かないようにガムテープで固定したり、飛ばされそうなものはあらかじめ室内や物置に入れたりするなどの対策が必要です。
「隠す」と「見せる」のバランスで、庭はもっと自由になる
ここまで、ガーデン収納家具の種類や選び方、具体的な活用アイデアについて解説してきました。
この記事で最もお伝えしたかったのは、「収納は、庭のデザインの一部である」ということです。単に物を片付けるための箱としてではなく、ベンチとしてくつろぎを提供したり、背景として植物を引き立てたりする「家具」として捉えることで、選択肢は大きく広がります。生活感のあるものは徹底的に隠し、美しい道具はあえて見せる。このメリハリこそが、モデルガーデンのような洗練された空間を生み出します。
まずは明日、庭に散らばっている道具を一つ残らず集めて、その「量」を把握することから始めてみてください。そして、それらを「よく使うもの」と「たまにしか使わないもの」に分けてみましょう。それだけで、あなたに必要な収納家具のサイズと、置くべき場所が見えてくるはずです。スッキリと片付いた庭で飲むコーヒーは、きっと格別の味がしますよ。
ガーデン収納に関するよくある質問
A. すのこを敷き、除湿剤を入れて湿気をコントロールしましょう。
地面からの湿気や内外の温度差で結露が発生することがあります。底にプラスチック製のすのこを敷いて通気を確保し、湿気取り(乾燥剤)を一緒に入れておくのが効果的です。晴れた日には蓋を開けて換気を行いましょう。
A. 「地面に直接置かない」ことが最重要です。
木材は地面に接している部分から腐り始めます。レンガやブロックの上に置いて地面から浮かせ、風通しを良くするだけで寿命は数倍に伸びます。もちろん、定期的な防腐塗装も忘れずに行ってください。
A. 室外機カバー収納や、吊り下げ収納がおすすめです。
場所を取る室外機の上部を有効活用できる収納棚は、ベランダの救世主です。また、物干し竿に通して使うハンギングバスケットや、手すりに取り付けるプランターラックなどを活用すれば、床面積を使わずに収納を増やせます。
A. 専用の目隠しカバーか、大型のコンテナボックスを使いましょう。
赤や青のタンクは非常に目立ちます。木製のルーバーで囲って隠すか、ポリタンクが2個まるごと入る大型の樹脂製ストッカー(ベンチタイプなど)に入れてしまうのが最もすっきり見えます。
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Flow
施工事例の流れ



